フリーWi-Fiを使う際に心配なのが、セキュリティの不安があります。海外旅行などで海外に行かれる際に、現地で無料で利用できるフリーWi-Fiを利用する機会も出てくるかと思います。
海外では(と言っても国によっても違いますが)、日本よりもフリーWi-Fiが使えるところが多く、フリーWi-Fiを利用しやすい傾向です。
その反面、誰でも使えるフリーWi-Fiではセキュリティに脆弱性があり、不正アクセスの危険性があります。
そこで今回は、海外でフリーWi-Fiを使う際に注意する点と、セキュリティの不安を解決する方法をご紹介します。
- フリーWi-Fiをよく使う人
- 海外に住んでいる人・海外へよく行く人
- セキュリティ対策を万全にしたい人
海外でフリーWi-Fiが使える場所
空港でフリーWi-Fiが使えることを知っている人は多いかと思います。その他にも海外でフリーWi-Fiが使える場所はこちらです。
- 空港
- ホテル
- 駅
- カフェ
- レストラン
- バー
- ファストフード店
- ショッピングモール
- 図書館
- 病院
- その他宿泊施設 など
海外旅行などで旅行先の空港へ着いたと同時に行き先の確認が必要なので、ポケットWi-Fiを持っていない場合は空港のフリーwi-fiに接続するかと思います。滞在中のホテルなど、ほとんどの宿泊施設でも無料でWi-Fiを提供しているところが多いので、短期の旅行ではフリーWi-Fiだけでもネット環境にはあまり困りません。
街中ではマクドナルドやスターバックスなど、グローバルチェーン店ではフリーWi-Fiが提供されている確率が高いように思います。また、レストランやバー、カフェなどは、無料で使えるWi-Fiがある場合はお店の中に張り紙があることもありますが、大抵はお店の人に利用できるWi-Fiの提供があるか尋ねると、ある場合はパスワードを教えてくれます。
公共施設では、図書館やショッピングモール、大きな駅や病院などでもフリーWi-Fiが使えるところがあります。公共施設のフリーWi-Fiでは、利用規約の確認や時間制限などがある場合もあります。
フリーWi-Fiのセキュリティは危険?
フリーWi-Fiは誰でも接続して利用することができる代わりに、セキュリティが保証されていません。
通常Wi-Fiはデータを傍受されないように暗号化された通信を行なっています。しかし鍵マークがかかっていないフリーWi-Fiは暗号化されていないので、第三者が故意に通信を盗聴や覗き見などの不正アクセスを行なった場合、個人情報やクレジットカード情報などが簡単に取得することができてしまいます。
メールやチャットをしたり、ネットや動画を楽しむ程度なら問題ないですが、仕事の大事なデータの送受信や個人情報やパスワードを入力するなどはリスクがあり危険です。
フリーWi-Fiのセキュリティ対策ができる方法
フリーWi-Fiを自己責任で使用する分には問題ないでしょうが、セキュリティ対策をできるならしておくに越したことはありません。そこでここではセキュリティ対策を対処できる方法をご紹介します。
1. VPN接続を利用する
フリーWi-Fiを利用する際に必要なのはVPN(Virtual Private Network)と呼ばれるサービスです。VPN接続することで通信情報が暗号化されるので、不正アクセスや個人情報の抜き取りなどを防ぐことができます。
VPNとは仮想のプライベートネットワークを構築すること、またはその技術のことです。VPNはセキュリティが高い環境下でデータ通信が行えるため、フリーWi-Fiのような安全性が低い公衆無線LANを使う際に推奨されています。
ただし、VPNは無料と有料があり、無料のものはIPアドレスを変更する為に利用するだけなら良いですが、セキュリティの面からして万全とは言えません。
例えば、Operaブラウザのように無料で利用できるVPNですが、中国の企業が買収した会社の場合、セキュリティ対策として利用するには危険と言わざるを得ません。
セキュリティの面からVPNを選ぶとしたら有料のものを利用するべきでしょう。ほとんどの会社は月額払いですが1ヵ月から利用でき、返金期間や無料お試し期間があったりします。どうしても無料でVPNを利用したい場合は、有料のお試し期間を利用することをオススメします。
長期的に利用できる場合は、長期プランや年払いによって安くなるので、ワーホリや海外駐在、海外移住などで長期で利用する場合は長期プランがお得です。
VPN接続を利用すると速度はどうなるの?
VPNに接続するとインターネットを利用する全てのデータが安全な暗号化トンネルを経由するため、接続速度がわずかに低下する可能性がありますが、大手のVPNサービスではほとんどの場合は気づかないほどです。
基本的にVPN接続は、利用しているインターネット回線以上の速度にはなりません。
VPNのメリット
- 世界中どこでも同じ方法で安全にフリーWi-Fiに接続することができる。
- IPアドレスの匿名化などのプライバシーの保護対策にもなる。
- 地域規制やジオブロックがかかったサイトにアクセスすることができる。
- データ通信量を気にしなくて良い。
セキュリティが高い環境下でインターネットに接続できるので、日本国内はもちろん海外でも同じ方法で安全にフリーWi-Fiに接続することができます。さらにIPアドレスが匿名化されるのでプライバシーの保護対策にもなります。
またVPNは地域規制やジオブロックがかかったサイトにアクセスすることができるのも魅力の一つです。
ジオブロックを解除する方法(対象国で視聴できない制限を回避する)
海外から地域制限がかかった日本のサービスを利用することもできます。特にNetflixやHuluなどの動画配信サービスは地域規制がかかっていて海外から日本の動画を視聴することができません。
海外から日本版Netflixを視聴する方法
そしてフリーWi-Fiを使う目的の一つとしてパケット通信量の節約が挙げられると思いますが、VPN接続ならインターネット接続にはフリーWi-Fiを使用するので、使用するデータ通信量を気にしなくて良いです。
VPNのデメリット
- Wi-Fiが使える環境でないとインターネットに接続することができない。
- VPN回線が遅い場合は速度が遅くなってしまう。
VPNはインターネット接続そのものを提供するサービスではないので、そもそもインターネットに繋ぐことができる環境がないと使えないことが最大のデメリットです。そして、VPNサーバーが遅い場合は速度が遅くなってしまうことも難点です。
VPN接続でフリーWi-Fiを高速で接続する時のポイント
1.自分の現在いる国(地域)のサーバーを選択する
サーバーは物理的に距離が近いほど速度が速くなるので、VPNサーバーの変更ができる場合には自分の現在いる地域(国)を選択します。
2.負荷が少ないサーバーに変更する
VPNサーバーは接続する端末が多いほど、回線が混雑してインターネットの速度が遅くなります。VPNで接続しても速度が遅い場合は接続するVPNサーバーを変更してみましょう。VPNの回線状況がわかる場合には、負荷が少ないサーバーを選ぶと良いです。
オススメのVPN
VPNは無料と有料がありますが、フリーWi-Fiを利用する際には速度が安定していてセキュリティの安全性が高い有料のVPNをオススメします。
無料のVPNは無料であるが故に、速度が遅かったりセキュリティ面に不安があるからです。セキュリティを強化するためにVPNを利用するのに、セキュリティに不安があるものを使うのは本末転倒です。(無料のVPNでは接続時に利用した情報を販売しているという情報もあります。)
有料のVPNサービスも沢山ありますが、ポイントはサーバー数が多く高速なVPN接続を利用するということです。
ExpressVPN
とにかく速度が安定していて早いと評判が高いVPN。特に日本や中国にサーバーが多いので、アジア圏からアクセスする人にオススメです。
- 94カ国、2000以上サーバーを利用可能
- 監視&活動ログを保存しない
- アプリが使える
- 同時接続5台
- 30日間返金保証
- 価格:月額 $8.32/月(1年プラン)
NordVPN
最大6台のデバイスで同時接続が可能。サーバー数も多く、インターネットの速度も高速で安定しています。
- 62カ国、5000以上サーバーを利用可能
- 監視&活動ログを保存しない
- アプリが使える
- 同時接続6台
- 30日間返金保証
- 価格:月額 $6.99/月(1年プラン)
【ExpressVPNとNordVPNを比較】海外から日本の動画を見るにはどっちが良い?
2.モバイルWi-Fiを利用する
仕事や短期間の旅行などで常時外出先でWi-Fiを利用する場合は、海外でも使えるモバイルWi-Fiの導入を検討すると良いでしょう。モバイルWi-Fiは事前の申し込みが必要になります。
メリット
- いつでもどこでもインターネット接続ができる。
- 速度が速く安定している。
- 複数の端末で同時に接続が可能。
いつでもどこでも安定した速度でインターネットに接続ができることは何より最大のメリットになります。Wi-FiだからスマホやPC、タブレット、ゲーム機など複数端末の同時接続が可能です。
フリーWifiが無い場所でも接続できるので、特に海外で迷ったり緊急時にWifiに繋ぎたいのにフリーWifiが無い!なんてことにはならないので、海外という慣れない土地でインターネットがすぐに使えることは何よりも心強いです。
デメリット
- 費用が高い:だいたい日500円〜1000円前後
- 受け取り&返却が必要
- セキュリティ面は安全だが匿名性はない。
モバイルWi-FiのデメリットはVPNよりも利用金額が高いことです。プランにもよりますが、平均して500円/日前後、場所によっては1000円/日であったりします。
またデバイスを持ち歩く必要があるので、受け取り&返却をする必要があります。長期で海外へ行く場合、デバイスを返却することができなくなるので気をつけましょう。
オススメのモバイルWi-Fi
グローバルWiFi
海外でも日本にいる時と同様にスマホ・PC・タブレットで 快適なインターネットの利用が可能。
- 対応エリア世界200以上
- 高速通信4G-LTEでの提供エリアは88の国と地域で業界最多クラス
- 多数の国で無制限プランあり
- 受取・返却場所は国内16空港2営業所
- ハワイ・韓国・台湾で受取返却ができる
- 宅配での受取り返却サービス
まとめ
ということでセキュリティ対策についてご紹介しました。フリーWi-Fiを利用する際にはVPN接続でセキュリティ対策万全にするか、モバイルWifiを利用ししてから利用しましょう。