海外に行く時に便利なアプリや役立つツールを探しているのなら、VPNの利用は理にかなっています。
私もカナダに来るまでVPNというサービスを知らなかったのですが、今ではこれまで無料から有料のものまで計10個以上利用してきました。
VPNは、海外在住者の中ではもはや定番と言っても過言では無いものかと思います。
でも日本に住んでいるだけだと、あまり馴染みが無いので、知らない人も多いですよね。
そこでVPNについて、どんな時に使うのか、なぜ利用する必要があるのか、などをまとめました。
VPNとは?
VPN(Virtual Private Network)とは仮想のプライベートネットワークを構築すること、またはその技術のことです。VPNはセキュリティが高い環境下でデータ通信が行えるため、不正アクセスや個人情報の抜き取りなどを防ぐことができます。
VPNは暗号化されたセキュアな通信を可能にするので、無料wifiを利用する際のセキュリティの強化や、規制の厳しい中国でも規制のかかったSNSなどに接続する際に良く利用されており、違法な方法ではありません。
VPNのしくみ
VPNでは公衆回線上に専用のルーターを設置して、暗号化などによって外部からは通信の内容を読み取れない通信網が築かれます。これにより通信内容を盗聴される心配がありません。
イメージとしては、通信という道路に専用のトンネルを設置して、その内部で通信するようなものです。トンネルの外からはトンネルの中を読み取ることはできません。

VPNで接続するとVPNサーバーを経由するので、アクセス先のウェブサイトにVPNサーバーが設置されている国のIPアドレスに書き換わって接続されます。
VPNは無料と有料があり、無料のものはセキュリティの面からして万全とは言えません。
どんな時にVPNを使うの?
海外でどんな時にVPNを使うのか、主な理由は次の2通りだと思います。
日本国内でないと利用できないサイトを見る時
日本にずっと住んでいると分からないですが、日本以外からのアクセスを制限しているWebサイトというものは実は多いです。
特に最近トレンドの動画配信サイトは、著作権や放送権の関係で日本国外からしか視聴できないようになっています。
「動画配信サイトに契約しているから海外でも日本の動画を観れる!」と思っている人は、残念ながらエラーで見ることはできません。

海外からでも日本の番組が見たい。日本語の番組が見たい。けれど規制によって見れない。海外在住あるあるです。
このような時にVPNで日本のIPアドレスで接続すれば、規制がかかっているウェブサイトでも海外からアクセスすることができます。
フリーWifiを利用する時

海外では日本よりも無料で使えるフリーWi-Fiを使う機会が多くなると思いますが、フリーWi-Fiはセキュリティーの面からすると安全とは言えません。
フリーWi-Fiは誰でも接続して利用することができる代わりに、セキュリティが保証されていません。
通常フリーWi-Fiはデータを傍受されないように暗号化された通信を行なっています。しかし鍵マークがかかっていないフリーWi-Fiは暗号化されていないので、第三者が故意に通信を盗聴や覗き見などの不正アクセスを行なった場合、個人情報やクレジットカード情報などが簡単に取得することができてしまいます。
メールやチャットをしたり、ネットや動画を楽しむ程度なら問題ないですが、仕事の大事なデータの送受信や個人情報やパスワードを入力するなどはリスクがあり危険です。
無料のVPNサービスは入力した情報を利用される可能性もある為、特に金融機関等にアクセスする際に使う場合は、信用できる有料のVPNを利用することを強くオススメします。
VPNの選び方
VPNサービスは無料のものから有料のものまで数多くあります。
無料のものは有料のものと比べると、セキュリティ面で劣ったり、回線速度が遅い、設定が複雑で分かりづらいなどのデメリットがあります。
セキュリティ面で不安だったり、設定がわからないというような人には、最初から有料のVPNをオススメします。
無料VPN
無料で利用できるVPNは以下のようなものです。
その他にも、無料VPNで有名なところでは筑波大学のVPN Gateがあります。
設定が少し難しいので、初心者の人はアプリがある方がいいと思います。
有料VPN
有料VPNもいくつかありますが、私は現在2つのVPNをオススメします。
ExpressVPN
とにかく速度が安定していて早いと評判が高いVPN。特に日本や中国にサーバーが多いので、アジア圏からアクセスする人にオススメです。

- 94カ国、2000以上サーバーを利用可能
- 監視&活動ログを保存しない
- アプリが使える
- 同時接続5台
- 30日間返金保証
- 価格:月額 $8.32/月(1年プラン)
NordVPN
最大6台のデバイスで同時接続が可能。サーバー数も多く、インターネットの速度も高速で安定しています。

- 62カ国、5000以上サーバーを利用可能
- 監視&活動ログを保存しない
- アプリが使える
- 同時接続6台
- 30日間返金保証
- 価格:月額 $6.99/月(1年プラン)
この2つのVPNをオススメする理由
海外から日本のNetflixやHuluを視聴できる
VPNの利用で多いのが、海外から日本の動画配信サイトを視聴することです。こちらのVPNだと、無料VPNや有料VPNでも規制がかかることの多いNetflixやHuluの規制を解除して視聴できます。
速度が早い
サーバー数が多いNordVPN、とにかく早いExpressVPNと、どちらも速度的には通常と遜色ないほどのスピードで、動画も問題なく視聴できます。
セキュリティ面で安全。匿名性を保てる。
ExpressVPNもNordVPNも、暗号方式はアメリカ政府が採用している暗号規格と同じもので、機密保護するために世界中のセキュリティ専門家によって使用されています。
プライバシーに関してもExpressVPNとNordVPNはどちらもログが記録されないので、匿名性を保護してくれます。
返金期間がある
30日間の返金期間があります。支払いプランは最短1ヵ月から利用でき、月額払いや年払いが選べます。
VPNの使い方
ExpressVPNもNordVPNもどちらもアプリがあるので、難しい設定等しなくても使えます。両社のダウンロードページからインストールしたいデバイスへアプリをインストールします。
VPNへ接続する際にはアプリを立ち上げ、接続したい国や地域を選択して接続のボタンを押すだけです。
ExpressVPNとNordVPNのアプリの使いやすさを比較した記事はこちらです。アプリの比較以外にも、速度やカスタマーサポートまで、両社を徹底比較をしました。
まとめ
ということで、海外でVPNを利用する時や、オススメのVPNについて紹介しました。VPNは海外へ行く人が持っていくオススメのソフトです。
海外にいると、思ったよりも日本語の動画が見たくなったり、日本のドラマや映画、ニュースなどが見たくなったりするものです。
有料のVPNでは、長期的に利用できる場合は、長期プランや年払いによって安くなるので、ワーホリや海外駐在・海外移住などで長期で利用する場合は長期契約がお得です。
VPNはソフトウェアでデバイス等がいらないので、ダウンロードすればすぐ使えます。持ち歩く必要もないので、無料Wi-Fiを利用する際もセキュリティ対策として利用すれば、安全な通信を保てます。
30日間返金期間があるので、気になる人は試してみてはどうでしょうか。